吉田凜音のいる景色 vol.2「禁野枚方01」
目次
建設現場に立つ
建設現場は、形になる前の“まちの未来”が詰まった場所です。
鉄骨が組まれ、外壁が貼られ、少しずつ建物が“カタチ”を成していく過程。
そのプロセスを目の当たりにすると、現場とは“完成までの時間”が見える場所なのだと気づきます。

工程ごとに役割を持った人々が入り混じり、確かな手順と安全意識のもとで建物を築いていく。
その中には効率的な動きと、丁寧さが共存しています。
街を支える骨格
工事が始まる前の現場には、何もない状態から始まります。
やがて鉄筋が組まれ、型枠にコンクリートが流し込まれ、固まって型枠が外れると──そこには突然、「コンクリートの躯体(くたい)という建物の骨格」が姿をあらわします。
それはやがて室内となり、人々の暮らしを包む空間へと生まれ変わります。
足元に積まれた資材、声を掛け合いながら動く職人たち、決められた工程に沿って組み上がっていく構造体。
それらひとつひとつが、生活を支える基盤そのものです。
いま立ち会っているのは、“街の生活を支える骨格”が育まれている瞬間です。

日々動き続ける街の“裏側”へ
完成した建物を見上げると、そのデザインや存在感に目を奪われがちです。
しかし、その建物が立ち上がる前にある“裏側”の風景は、普段あまり目にすることのない空間です。
暮らしの裏には、こんなにも多くの働きと工程がある――それに気づいたとき、建設現場の価値はひときわ大きく感じられます。
鉄筋の影や工具の音にも、ひとつの未来が込められている。
工事現場は、“まちの生活”が静かに育まれていく場所です。
枚方の街で、新たな建物が少しずつ立ち上がるたびに、そこには人の動きや暮らしが生まれ始めています。

モデル:吉田凜音
2000年生まれのミレニアル世代。女性アーティスト。
歌とラップを織り交ぜたセンスフルな楽曲と、キュートでポップな世界観が魅力を放ち、ライブでは、ダンスにも注目されている。
東京、原宿のファッションを日々楽しみ、同世代からのメイクやファッションへの、注目度も高い存在。
映画への出演や、CMへの出演など、幅広い活躍を見せている。
https://sticker-inc.com/artist/吉田-凜音/
撮影:岩澤高雄
ファッションやアーティストの写真などフォトグラファーとしての活動を中心に、MV などの映像作品も手がけている。
https://www.thevoice.jp/

