治療法によっては、時間的な拘束が必要となる透析。そのため透析室には多数のベッドが並びます。こうした治療の独自性をふまえ、透析室はできる限り柱をなくした構造で施工を行いました。関係者と対話を重ねる姿勢によって、建物の用途と患者に配慮した設計が生まれます。
医療従事者にとっても 患者にとっても 過ごしやすい空間を
柱を極限まで排除した透析室にベッドが並べられた様子。視界が見渡せる大空間で、使いやすさと居心地の良さを両立しています。
エントランスホールには、曲線を描いたカウンターを配置。足元を照らす柔らかい照明と温かい木目調のカラーで、利用者を優しく迎え入れます。
デザイン性や快適性にもこだわりを
待合室は、治療を待つ患者さんやご家族がリラックスできるよう、ホワイトと木目をベースとしたナチュラルな空間に仕上げました。
夜間はクリニックのロゴが明るく浮かび上がり、ゆるやかな傾斜のスロープから漏れる灯りがあたたかい雰囲気を演出しています。